中津川 篤司
CloudGarageではリソース(CPU/メモリ/ストレージ)を動的に変更できる機能があります。あらかじめ割り当てられているリソースを自由に配分できるのがCloudGarageの特徴ですが、もし運用している中でスペック不足を感じたりしたら、さらに追加できます(スケールダウンもできます)。
今回はスケールアップ、スケールダウンを行う方法を紹介します。
スケールアップ前
今回、最初のスペックは 1CPU / 2GB / 50GB となっています。コマンドレベルで確認します。
CPU数
# grep cpu.cores /proc/cpuinfo | sort -u
cpu cores : 1
メモリ
# free
total used free shared buff/cache available
Mem: 2041340 118100 1518084 644 405156 1772616
Swap: 2097148 0 2097148
ストレージ
# df -BM
Filesystem 1M-blocks Used Available Use% Mounted on
udev 985M 0M 985M 0% /dev
tmpfs 200M 1M 199M 1% /run
/dev/vda1 49447M 1663M 47768M 4% /
tmpfs 997M 0M 997M 0% /dev/shm
tmpfs 5M 0M 5M 0% /run/lock
tmpfs 997M 0M 997M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/vda15 105M 4M 102M 4% /boot/efi
tmpfs 200M 0M 200M 0% /run/user/0
スケールアップ
ではこのインスタンスをスケールアップします。スケールアップはインスタンス詳細画面から行います。スケールアップ・ダウンボタンをクリックします。
出てきたダイアログを使って、新しい設定を入力します。今回は2CPU / 4GB / 100GBにします。
最後に確認が出て、実行となります。
スペックの変更が終わって、再度同じコマンドを実行します。
CPU
# grep cpu.cores /proc/cpuinfo | sort -u
cpu cores : 2
メモリ
# free
total used free shared buff/cache available
Mem: 4039588 90072 3744240 640 205276 3726616
Swap: 2097148 0 2097148
ストレージ
# df -BM
Filesystem 1M-blocks Used Available Use% Mounted on
udev 1960M 0M 1960M 0% /dev
tmpfs 395M 1M 394M 1% /run
/dev/vda1 99068M 1725M 97328M 2% /
tmpfs 1973M 0M 1973M 0% /dev/shm
tmpfs 5M 0M 5M 0% /run/lock
tmpfs 1973M 0M 1973M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/vda15 105M 4M 102M 4% /boot/efi
tmpfs 395M 0M 395M 0% /run/user/0
ちゃんと変更されているのが分かります。
スペックアップ・ダウンの利点・欠点
インスタンス自体は同じものになるので、SSHなどはそのまま使えます。なお、スペック変更は一度インスタンスを停止しなければいけません。そのため、運用中のサーバで行うのは難しいでしょう。また、ストレージはスペックアップできますが、スペックダウンできませんので注意してください。
スペックアップ、ダウンともに大体5分程度で終わります。ただし、ストレージは新しいストレージ容量1GBにつき1分程度かかるので注意してください。例えば今回のように100GBにした場合100分程度かかることになります。
まとめ
インスタンスを使っている中でスペックの不足感を感じた時に、新しいインスタンスを立てたりせずに今あるインスタンスがそのまま使えるので便利です。ストレージ以外は元に戻すことも可能なので、ぜひ活用してください。