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[コラム]

Web開発のためのクラウドサーバー選び

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#CloudGarage Advent Calendar 2018 の17日目の記事です。 Web開発をするために必要なものといえば、プログラミングスキルやシステム構成の検討、コーディング運用などアプリケーション特有のものが多く挙がりますが、アプリケーションを載せるサーバーも必要となります。Web開発をする際には、アプリケーションのことだけを考えていれば良いと思われがちですが、サーバーの運用方針の影響を受けることが多々あります。 そこで今回は、Web開発をするためのクラウドサーバー選びについてご紹介していきます。まずは、サーバーの選択肢にどのようなものがあるか確認し、その上でどのようなクラウドサーバーを選択すればいいのか見ていきましょう。 Web開発のためのサーバーの選択肢 Web開発のためのサーバーは、技術が進化するにつれて選択肢が多くなっています。それぞれのサーバー環境を選んだ時、どのようなメリット・デメリットがあるのか確認していきましょう。 - ローカル環境 ここでのローカル環境とは、Windows10やWindows7がOSとしてインストールされているようなPCを指します。誰かのサービスを利用するのではなく、自分のPCにアプリケーションを構築していくため、もちろん申し込みなどの手続きは不要で、すぐにWeb開発を始めることができます。また、自分のPCであるため、Web開発に必要なモジュールやアプリケーションがあれば、すぐにインストールすることも可能です。 一方、PCのスペックには限度があり、大人数がアクセスするようなWebアプリケーションに耐えることができません。その場合には、スペックが高いサーバーへ移行する必要があり、その移行作業に時間を要することもあります。 - オンプレミス環境 オンプレミス環境とは、物理的なサーバー機器を使って構築する環境のことです。サーバー機器を利用するため、OSのインストールなどイチからセットアップする必要があり、インフラに関する知識が必要となります。さらに、サーバー機器を設置する場所にも考慮が必要で、地震や停電などに対応でき、冷却設備も整った専用の設置場所を用意する必要があります。 一方、スペックはローカル環境よりも優れているため、本番リリース後にスペック不足が大きな問題とならない限り、アプリケーションの移行作業は発生しません。また、ローカル環境と同様に、管理者権限も持っているため、社内のIT運用ルールにもよりますが、比較的容易にアプリケーションに必要な環境を整えることができるでしょう。 - レンタルサーバー ここからはクラウドで利用できるサーバーの紹介に入ります。レンタルサーバーは、ベンダー企業が保有しているサーバーの一部を利用者へ貸出するサービスです。サーバーの基本的な設定は、ベンダー企業が実施済みであるため、利用者が行う必要はありません。ただ、レンタルサーバーを利用するためには手続きが必要であり、サーバーの権限も絞られているため、自分でカスタマイズできる範囲が限られます。さらに、ベンダー企業ごとにサーバーの管理範囲が異なるため、Web開発をしていく中で、うまくいかない場合にはベンダー企業へ都度問い合わせが必要となります。 - クラウドサーバー こちらもベンダー企業へ利用開始の手続きが必要となりますが、レンタルサーバーよりも自由にサーバーの設定をすることができます。OSやCPUの数、メモリ容量やディスク容量など、開発するWebアプリケーションの規模に応じて、サーバーのスペックを調整することが可能です。また、管理者権限を取得できるサービスも多く、ある程度サーバーのカスタマイズが可能です。 クラウドサーバーの中には、OSをインストールした状態で利用開始するものもあり、その場合にはOSの各種設定など、インフラの基本的な設定を行う必要があります。 - SaaS環境 SaaS環境とは、サーバー機器だけではなく、WindowsなどOSレベルの管理もベンダー企業が実施するサービスです。利用者は、Web開発をすることだけに専念することができます。もちろんインフラに関する構築や運用は不要で、利用開始手続き後には、すぐにコードを打ち込み始めることができます。インフラの運用はベンダー企業が行うため、突発的なメンテナンスやトラブルに巻き込まれる可能性はあります。また、SaaS特有の使い方があるため、慣れるまでには多少時間が必要です。 サーバーを選ぶならやっぱりクラウド ここまでWeb開発のためのサーバーの選択肢を見てきましたが、構築・運用の容易さや利便性を踏まえると、クラウドサーバーを選択することの方がメリットが多いです。クラウドサーバーの中でも、下記の条件に当てはまるサービスを選ぶようにしていきましょう。 【1. 気兼ねなく作り直しが可能】 クラウドサーバーのメリットは、イチからサーバーを構築する必要が無いというところです。そのため、クラウドサーバーのバックアップを取得していれば、何かトラブルなどが発生したとしても、すぐにバックアップを取得した時点でサーバーを再構築することが可能です。自由にバックアップを取得し、リストアができるサービスは必須ですね。 【2. 検証/本番環境がすぐに作れる】 Web開発では開発した後に検証を行い、バグが見つかれば修正し、正常な動作が確認できた時点で本番リリースを行います。そこで重要となるのは検証するための環境です。本番リリース後も、設定変更が入る可能性は十分にあるため、検証環境と本番環境は分けて構築しておきたいところです。クラウドサーバーでは、環境を分けてサーバーを構築できるサービスを選びましょう。 【3. インフラ環境の設定をすぐに変更可能】 Web開発を進めていく上で、うまくパフォーマンスが出ない、すぐにCPUが100%に張り付いてしまうなど、サーバーリソースの問題が発生する可能性は多々あります。そんな時、クラウドサーバーの設定を変更するだけで、Webアプリケーションの再開発など必要なく、それらの問題に対処することができます。 まとめ 「クラウド」という概念が登場したおかげで、Web開発にとってもこれまで実現できなかったことが、比較的容易にできる時代となりました。クラウドのメリットをサービスに取り込んでいるクラウドサーバーを選び、Web開発にうまく活用していきましょう。

中小企業に適したクラウドサーバーとは?

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もし「クラウドを使う」のは大企業だけとあなたが思い込んでいるのであれば、それは大きな間違いです。クラウドの恩恵を受けられるのは、大企業だけではなく、中小企業も同様です。かつ、中小企業だからこそ、クラウドを活用すべきとも言うことができます。 一方、クラウドベンダーも外資、国産問わず、多くの企業がクラウドサービスを展開し、クラウドサーバーの種類や料金体系も様々です。そのため、中小企業のIT担当の方がどれを選んでいいのかわからず、結局今のサーバーの使い方を変えることができないということもあるでしょう。 そこで今回は、「中小企業」にスポットを当てて、中小企業に適したクラウドサーバーを選ぶための基準や考え方をご紹介します。実際に中小企業のお客様と、クラウドサービスを利用した経験を踏まえて記事を書いておりますので、これからお伝えすることが現場に近い考えとなります。ぜひ参考にしてみてください。 中小企業と大企業のクラウドサーバーの使い方の違い 同じクラウドサーバーでも、中小企業と大企業ではクラウドサーバーを使う前提が大きく異なります。この違いを把握せず、中小企業が大企業の真似をしてしまうと、あまり効果的にクラウドサーバーを使うことができません。まずは、中小企業と大企業の間で、クラウドサーバーを使う上でどのような違いがあるのか把握しておきましょう。 - 社員数が違うため、クラウドサーバーの台数やクラウドサーバーのスペックが違う 大企業は所属している社員数が多く、様々な部署で会社は組織されています。そのため、全社員がアクセスするようなシステムでは、クラウドサーバーへ負荷も大きくなり、部署が多いため利用用途が幅広く、多くのシステムが構築・運用されます。数が多い大企業では、数百ものシステムを稼働させている会社もあります。 一方、中小企業は社員数が少なく、稼働しているシステムも数百に達することはほとんどありません。そのため、クラウドサーバーには必要以上のスペックを持たせる必要はありません。 - IT部門で稼働できる人的リソースが違う 大企業はIT部門に対して多くのお金をかけることが可能です。自分の会社の社員はもちろんのこと、パートナーとなるベンダー会社と契約し、様々な案件を前に進めることができます。それに対して中小企業は、本業にリソースを集中しなければならず、IT部門には必要最低限の担当者しか配置することができません。そのため、なるべく業務を省力化し、IT部門にかかる工数を削減していく必要があります。 中小企業に適しているクラウドサーバー 中小企業と大企業の違いを踏まえた上で、中小企業に適しているクラウドサーバーの選び方を紹介していきます。中小企業だからこそチェックしておきたいポイントをまとめました。 【1. スペックが低いクラウドサーバーを選ぶ】 人は不安を嫌うもので、何かあった時のために、念のためにといって、クラウドサーバーのスペックを高くしてしまいがちです。そうすると、実際の負荷はそれほど無いにも関わらず、利用料金だけ多く課金される結果となります。 このような状況を防ぐために、まずはスペックが低いクラウドサーバーから始めましょう。検証環境でテストを行い、クラウドサーバーのスペックが足りないと判断できれば、その時に増強すれば大丈夫です。このやり方ができるのも、クラウドサーバーならではのメリットですね。 【2. 運用業務を自動化できるクラウドサーバーを使う】 人的リソースが少ない中小企業では、なるべく省力化して運用にかける工数を少なくしたいところです。そこで、クラウドサーバーの監視機能やバックアップ機能など、クラウドサーバーの機能として利用できるものを選んでいきましょう。 クラウドサービスによっては、自分で監視システムを構築したり、バックアップの仕組みを構築したりしなければならないものがあります。そうなると、お金と運用に工数を使うことになるため、既に機能として利用できるものを選びましょう。 【3. クラウドサーバーと一緒に機能としてロードバランサーが使えるクラウドサーバーを選ぶ】 中小企業のシステムによくあるものが、サーバー1台のシングル構成で作られたシステムです。お金をなるべく抑えたいという気持ちはわかりますが、サーバーが壊れてしまえば、システムは一定期間使えなくなる状態に陥ります。 システム停止を防ぐためには、サーバーを2台以上準備して、冗長構成を取る方法があります。その際に必要となるものがロードバランサーです。ロードバランサーがあれば、アクセスをサーバーに割り振ってくれるので、1台が故障してもシステムを継続させることができます。 ただ、ロードバランサーを自分で準備するとなると、技術者やライセンスなど多くのお金と時間が必要となります。そこで効果的なものが、クラウドサーバーと一緒に利用できるクラウドのロードバランサーです。機能として提供されているため、画面上の簡単な設定で利用することができます。 【4. カスタマーサポートが充実しているクラウドサーバーを選ぶ】 クラウドサーバーは、自社の持ち物ではなく、サービスを提供する会社が保有しているサーバーを使うことになります。さらに、クラウドとして共有利用していることもあり、その中身がどういった仕組みになっているのかわかりません。 何か問題が発生した時に頼りになるのが、カスタマーサポートです。カスタマーサポートも企業によって、サービス提供レベルは異なります。窓口が空いている時間から、質問できる難易度、回数など様々です。サポート費用とサービス提供レベルのバランスを取りながら、自社に適した体制を取れるようにしましょう。 【5. サービスの料金体系がわかりやすいクラウドサーバーを選ぶ】 クラウドサーバーによって料金体系も様々です。1時間あたりいくらという従量課金制のものもあれば、1ヶ月いくらという定額制のものもあります。一番大切なことは、料金体系を把握してクラウドサーバーを利用できるかというところです。 サービスによっては、ネットワークのデータ量に応じて課金されるものもありますが、仕組みがわかっていないと、いつの間にか多額の料金が請求される事態にもなりかねません。 クラウドサーバーを利用するのであれば、使うサービスの料金体系を必ず理解しておきましょう。 まとめ 中小企業は大企業と比較して、ITシステム構築・運用にかけることができる人的リソースが圧倒的に異なります。そのため、クラウドサーバーを活用していかに自動化・省力化をして、工数を減らしていけるのかを考えなくてはなりません。 クラウドサーバーは何も考えずに利用してしまうと、思わぬ金額の課金が発生してしまいますが、目的を明確にしてスモールスタートを意識すれば、課金額を抑えつつ、ITシステムにかける人的リソースを少なくすることが可能となります。 今回ご紹介した中小企業に適したクラウドサーバーを選ぶ基準を参考にしながら、クラウドサービスを活用できる仕組みを作っていきましょう。

オンプレミスからクラウドへ!移行のメリット・デメリット

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現在、企業にとって不可欠となっているITの仕組み。昔は社員が1人1台PCを持つことさえ珍しかったものが、今やそれが当たり前となっただけではなく、何かしらのITシステムを導入していることも多くなってきました。10年経過すれば、その時に最新だった技術は陳腐化し、新しいIT技術が登場してきます。 クラウドも新しいIT技術の1つです。新しい技術に乗り換えるためには、古いものを新しいプラットフォームへ移行していく必要があります。そこで今回は、クラウドとその対極となる仕組みであるオンプレミスを比較し、クラウドへ移行するメリットやデメリットを考えてみたいと思います。 「流行っているから」という単純な考えで意思決定をするのではなく、メリットやデメリットを理解して意思決定の根拠を持ちましょう。そうすることにより何かに迷った時の判断基準となり、事業をスムーズに前に進めていくことにもつながっていきます。 オンプレミスとクラウドとは? クラウドという考えに触れていると、必ず登場してくる言葉があります。それが「オンプレミス」という言葉です。ここではオンプレミスについて詳しくご説明するとともに、クラウドといっても1つの意味ではなく、大きく2種類の意味「プライベートクラウド」と「パブリッククラウド」に分けることができるので、その2種類の意味も合わせてご説明していきます。 - オンプレミスとは? オンプレミスは、英語で書くと「on-premises」となりますが、言葉の意味はシステムを構築するためのサーバーなどの機器を、自社内で保有・運用することを言います。クラウドという概念が登場する前、ITシステムを構築するためには、自社内に場所を確保し、サーバーを設置するためのラックを組み立て、そのラックにサーバーやNW機器であるスイッチやルーターを設置する必要がありました。今でも、あなたの会社のどこかにサーバー機器などが設置されている場所があるかもしれません。 - プライベートクラウドとは? プライベートクラウドとは、自社内でサーバーを保有・運用しながら、1台のサーバーにVMWareなどの仮想化基盤を導入したインフラを構築することにより、1台のサーバーに複数のシステムを構築できる仕組みのことを言います。仮想化基盤を導入することにより、1台のサーバーに生まれるメモリやコアの余りを他のシステムに割り当てることができ、物理リソースを有効活用できるようになりました。 - パブリッククラウドとは? パブリッククラウドとは、ITベンダーが保有しているサーバーを借り、借りたサーバーの上に自社のシステムを構築していくことを言います。これまでサーバーを触るためには、サーバーが設置されている場所に赴くことが多かったのですが、パブリッククラウドではインターネットさえ繋がっていれば作業を完結させることができます。サーバーを構築する方法も簡単で、多くがインターネット上でサーバーのスペックなどのパラメーターを指定すれば、後はパブリッククラウド上で自動的にサーバーが出来上がる仕組みができています。 オンプレミスとクラウドのメリットとは? クラウドはオンプレミスよりも後から登場してきたIT技術になりますが、全てクラウドが優れているとは限りません。オンプレミスとクラウドはそれぞれ良い面を持っています。それぞれどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。 - オンプレミスのメリット オンプレミスのメリットとして大きく2点を挙げて説明します。 【1. カスタマイズ性】 オンプレミスの形態では、サーバーなどの機器を自社で保有することになります。そのため、自分たちでサーバーをセットアップしていることもあり、管理者権限も取得していることになります。そのため、社内ルールなどの制約が無ければ、何かに縛られることなく、何でもできる環境が整っています。 ソフトウェアによっては細かくインフラ環境を整えることが求められることもあります。また、セキュリティ面を高めるためにログの保存期間を決めて運用することもあります。パブリッククラウドベンダーによっては、変えられない仕様として利用者はどうにもできないことがありますが、オンプレミスであれば自由に仕様や運用を決めることが可能となります。 【2. ITベンダーの影響を受けない】 パブリッククラウドは、基本的にベンダーのサーバー機器を借りてシステムを運用することになりますが、サーバーが100%稼働している保証はありません。パブリッククラウドは魔法を使っているわけではなく、裏ではパブリッククラウドベンダーの物理的なサーバーが稼働しており、そのサーバーが故障する可能性は十分にあります。そのため、突発的なメンテナンスの通知が利用者に入り、一時的にサーバーを停止する必要がある場合もありえます。 一方、オンプレミスであれば、サーバーの障害対応は自分たち自身が行いますが、メンテナンスのタイミングなどは自分たちでコントロールできます。大企業であればあるほど、メンテナンスのための社内調整は苦労するものです。社内調整を済ませた後にメンテナンスを実施するという手順を踏むことが可能となります。 - クラウドのメリット それでは、クラウド(主にパブリッククラウド)のメリットとして大きく2点を挙げて説明します。 【1. スピード性】 クラウドはサーバーが欲しいと要望が上がってから、サーバーを構築完了するまでの時間をかなり短くすることができ、ビジネスのスピードを飛躍的に向上することができます。これまでのオンプレミスでは、サーバーを購入する手続きから始まり、ラックへの設置、初期設定、ネットワーク設定などが終わってはじめて、サーバーの構築が完了します。サーバーの調達にも時間がかかるため、サーバー構築までに2,3ヶ月かかることは珍しくありません。一方、クラウドではサーバーの準備はすべて不要で、すぐにサーバーの構築に着手することができます。サーバーの要望を受けてから、その日中にサーバーを払い出すことも可能です。 【2. セキュリティの向上】 クラウドの利用を検討している方の中には、自社の情報が入っているシステムを他社の環境下に置くことに不安があるという声を聞くことがあります。ただ、多くの場合、クラウドを利用することによりセキュリティ面は向上します。クラウドベンダーは、サーバー群をデータセンターと呼ばれるセキュリティを確保した施設に設置・運用しています。データセンターは、入館する際に身分証明書の提示が求められたり、入口はセキュリティゲートが設置されていたり、中への持ち込みを制限していたりするなど、お客様のデータを扱っているため、セキュリティが強固になっています。ここまでのセキュリティを自社内で確保している企業はなかなかありません。 まとめ オンプレミスには、自社内にサーバーを保有しているからこそのメリットがあり、クラウドには他社のサーバーを利用しているからこそ得られるメリットがあります。企業が属している業種や事業の特性、システム要件、要求されるセキュリティ担保のレベルなど、様々な要素を総合的に見ながら、クラウドへ移行するか、オンプレミスのまま運用を続けるのか判断していきましょう。

クラウドサーバーとは?レンタルサーバーとの違いを解説!

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会社内にてシステムを構築する上で、システムの土台となるインフラの選択肢が増えてきました。昔は物理的なサーバーを購入し、会社の隅っこに設置して運用することが多かったのですが、今やサーバーを自社の手元に置く必要は無くなり、必要な時だけ借りて使うというやり方が主流になりました。 今回は、サーバーを借りる選択肢となりうるクラウドサーバーとレンタルサーバーとの違いについてご紹介していきます。双方のメリットを押さえて、利用シーンに応じて使い分けていきましょう。 クラウドサーバーとレンタルサーバーで共通すること クラウドサーバーとレンタルサーバーは、サーバー事業者が持つサーバーの一部を借りて、システム構築に利用できるサービスです。他の利用者と共有して使う共有型と、利用者を限定させる専有型がありますが、共有型の方が利用料が安く、ユーザー数もこちらの方が多くなっています。 そもそもサービス提供者であるサーバー事業者は大きなデータセンターに大量のサーバーを設置、運用しているため、自社にサーバーを設置するよりもセキュリティ性が高く、性能の良い機器を大量に購入しているため、コストパフォーマンスの高いサービス提供が可能です。 また、物理的なサーバーに障害が発生した時は、利用者がハードウェアに対して何か対処する必要はありません。障害対応はサーバー事業者が責任をもって対応してくれます。ただ、ハードウェア障害により、サーバーの上に載っているアプリケーションも停止することがあります。その場合は、アプリケーションのサービス再起動など、対応を利用者で行う必要があります。 クラウドサーバー それでは、まずクラウドサーバーの特徴を見ていきましょう。 - クラウドサーバーとは? Webからクラウドサーバー事業者のホームページにアクセスし、CPUやOS、ディスク容量、サーバーへアクセスを可能とするファイアーウォールの設定などを行うことで、クラウド上にサーバーを構築することができます。 構築したサーバーには、OSがWindowsであればRDP(リモートデスクトップ接続)、Linux系であればTeratermなどでSSH接続することでログインができます。ログイン後は、システム構築に必要なソフトウェアをインストールしながら、どんどんカスタマイズしていくことができます。 - クラウドサーバーのメリット クラウドサーバーのメリットとして大きく2点を挙げて説明します。 【1. 拡張性】 クラウドサーバー事業者が提供するサービスは、サーバーの提供だけではなく、ローカルIPのレンジを払い出し運用できるネットワークサービスやグローバルIPの払い出し、OSイメージのバックアップ、ロードバランサーなど、サーバー領域に限定されず、システム全体の観点から構築することができます。 1システムの構築だけではなく、会社全体での運用やITシステムの構築が必要な場合、アプリケーションやインフラに必要な細かな設定のハンドリングを、自社内で行うことが可能となります。 【2. 柔軟性】 ITを使ってビジネススピードを上げるためには、まずは小規模でシステムを構築、テストを行い、システムの方向性が固まったら本格的にシステム構築へ乗り出すというフェーズが必要になります。 クラウドサーバーには、インスタンスタイプという概念があります。それは、CPUなどの性能をインスタンスタイプを変更することによって上げたり下げたりすることができるものです。 そのため、小規模でシステムを構築する際は、CPU1つを使った最小限のインスタンスタイプを採用し、本格的なシステム構築の際はインスタンスタイプを上げてシステムを増強させることが可能です。 また、システムの本番リリース後、思わぬリソース不足が発生した際にも、インスタンスタイプを増強させたり、サーバーを一時的に増やしたりして対処することができます。 レンタルサーバー 次にレンタルサーバーの特徴を見ていきましょう。 - レンタルサーバーとは? レンタルサーバー事業者から提示されている料金プランから最適なものを選び、契約することでサーバーを遠隔から利用することが可能となります。 簡単なWebサイトを作りたい時は、サーバー構築後に、WordPressなどのCMSを自動インストールすることで、すぐにWordPressの実装に着手することもできます。 本来はデータベースとサーバーを連携させるための設定が必要となるのですが、代わりにレンタルサーバー事業者がやってくれるので、セットアップが簡単です。 契約は月額ではなく、3ヶ月や半年、1年など長期間の契約が一般的ですが、利用料金は安く設定されているため利用しやすくなっています。 - レンタルサーバーのメリット レンタルサーバーのメリットとして大きく2点を挙げて説明します。 【1. 簡易性】 レンタルサーバーは、クラウドサーバーよりも簡易的にサーバーを構築することが可能です。利用プランも複数に限定されており、サーバーを構築するためにプランを選ぶだけで、ほぼサーバーの構築作業は完了です。利用プランの違いも、ディスク量の多さやオプションの量などによるもので、大きな違いはありません。 クラウドサーバーのように、細かな設定が必要な場合ではなく、小規模なシステムを構築するだけで十分といった場合に利用すると効果的です。 【21 インフラ環境整備の容易性】 レンタルサーバーの事業者は、サーバーだけではなく、メールサービスやドメイン発行サービス、SSL証明書の無料発行など、クラウドサーバーだけで実現しようとすると、技術や時間が多くかかる作業を、サービスとして利用できる企業もあります。 企業のインフラとして最低限必要となるものを、レンタルサーバー経由で揃えてしまうということも可能です。 まとめ クラウドサーバーとレンタルサーバーは、双方ともクラウドのサービスですが、利用するシーンは大きく異なります。 細かな設定は求められない小規模なシステムであればレンタルサーバー、全社的にインフラを導入する場合や最初は小規模でも今後拡張を想定するシステムの場合はクラウドサーバーの利用を検討するようにしましょう。 あなたの企業に必要なサービスやサポートは何なのかを考えると、どちらを採用すべきか明確になってくるはずです。

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